概略・基本方針 basicpolicy
-
診療の基本方針
健康な女性が健康な赤ちゃんを出産して、ご家族とともに満足していただくことが目標です。
そのために、お産が危険にならないようにしたいといつも考えています。
昔、名医とは、死にかけた赤ちゃんを鉗子や吸引分娩で危機一髪で助ける人でした。
私の考える名医は、赤ちゃんとママを危険なところに行かせない人です。
あくまでも自然に陣痛が来るのを暖かく見守り、医学的な安全を確保して、ふつうに産んでいただくことを目標にします。
-
お産に対する方針
胎児に問題がなければ、41週の前半までは自然分娩を待ちます。
陣痛促進剤は、家族本人の同意がなければ使用しません。危険を伴う薬だからです。
ご主人、お子さまの立会い分娩は大歓迎です。立会いが出来る人は、ご本人が希望した人だけです。
前期破水 ( 陣痛が来る前に破水すること ) の時は、白血球とCRPを見ながら子宮内感染症を見逃さないようにします。
破水したからといって急いで赤ちゃんを出す必要はありません。
ほとんどの人は自然に陣痛が始まってくるからです。薬を用いた無痛分娩は原則として行いません。
-
既往帝王切開の方の方針
以前に帝王切開を受けられた方(既往帝王切開の方)は、
今回も帝王切開をした方が安全です。子宮破裂が起こると母児の生命が危険になります。
子宮破裂を起こす方の予測は不可能です。
帝王切開すれば、元気な赤ちゃんを生むことが出来ます。
米国では産婦人科、小児科、麻酔科の医師がいる病院で、ただちに帝王切開できる病院でだけが、帝王切開後の普通分娩を許可されています。
当院では、帝王切開の既往歴のある方の場合、帝王切開をします。
-
骨盤位妊娠(さかご)に対する方針
初妊娠の方は原則的に帝王切開をした方が安全です。
アメリカでは、骨盤位妊娠は全例帝王切開です。大規模な調査で帝王切開が安全であることが証明されたからです。
まつばせレディースクリニックでは、骨盤位妊娠は帝王切開だけを行います。